ハンドメイド販売を考えているのですが、ミンネとクリーマの違いが知りたいです。
ミンネとクリーマの基本情報を比較
まずはミンネとクリーマの基本的な情報を比較してみましょう。ミンネ | クリーマ | |
運営事業者 | GMOペパボ株式会社 | 株式会社クリーマ |
事業開始時期 | 2012年4月 | 2010年5月 |
アプリダウンロード数 | 1,328万 ※2022年時点 | 1,100万 ※2021年時点 |
作家数 | 80万件 ※2022年1月時点 | 20万件 ※2021年1月時点 |
年間流通総額 | 149億円 ※2020年12月期 | 154億円 ※2021年2月期 |
運営事業者
ミンネはGMOペパボ株式会社の事業の一つ。 ネットショップ作成サービスのカラーミーショップや、レンタルサーバーのロリポップ!などで有名です。 一方クリーマは事業としては1本のみですが、サービス開始から10年でマザーズ上場も果たすなど能力のある会社です。 過去、多くのハンドメイドマーケット会社がありましたが、今でも成長を続けているのはミンネとクリーマだけ。 どちらもハンドメイドマーケットとしての長年の実績があるので安心感がありますね。事業開始日
意外にも、ハンドメイド事業としてのスタートはクリーマの方が先なんです。 個人的にはハンドメイドマーケットと言えばミンネという認識が先だったのですが、ミンネの方がCMなどの宣伝に早くから着手していたというのが大きいのかもしれません。 このあたりは大手企業ならではの資金力が生かされていますね。アプリダウンロード数・作家数・流通総額
ここ数年でアプリのダウンロード数はどちらも1000万件を超え、年間流通総額もほぼ同等になりつつあります。cocomi
まさに二台巨頭と呼ぶにふさわしい。
【気になる】ミンネとクリーマの手数料の違い
これからどちらかで販売を始めるなら、手数料の違いは1番気になるところではないでしょうか。 2社には細かな違いがありますのでしっかり確認していきましょう。ミンネ | クリーマ | |
登録料・出品料 | 無料 | 無料 |
販売手数料 | 10.56% | 11% ※フード:15.4%, 台湾・香港サイト:21%+42円 |
振り込み手数料 | 220円 | 3万円未満:176円 3万円以上:275円 ※PayPay銀行の場合55円 |
振り込みサイクル | 翌月末 | 翌月末 |
振り込み申請の有無 | 無 ※売上1,000円以上で振込 | 有 |
登録料・初期費用
ミンネ・クリーマどちらも商品が売れない限りは手数料は発生しません。販売手数料
ミンネの方が安いように思えますが、実はミンネの場合、作品価格だけでなく送料も含めた金額に対して手数料がかかります。minneでは、作品が売れた場合、【作品価格+購入オプション価格+送料】の10.56%(税込)が販売手数料として発生します。【出典:販売手数料についておしえてください】
作品、素材の販売: 成約時に商品金額の一律11%(税込) フードの販売: 成約時に決済総額の一律 15.4%(税込) 台湾、香港サイトでの販売: 決済総額の21%(税込)+一取引あたり42円(税込)送料が高くなるほど手数料の差が大きくなります。 取り扱う配送方法についても検討しておく必要がありそうですね。【参照:creema/出店プランについて】
振り込み手数料
ミンネが一律220円なのに対して、クリーマは振込金額によって手数料が変わります。- 3万円未満:176円
- 3万円以上:275円
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少しの差ですが売上が見込めない時期はクリーマの方がありがたいですね。
販売経験から感じるミンネとクリーマの違い
ここからは実際に両方で販売を経験して感じた違いについてお話していきます。全体的な雰囲気の違い
これは個人的な見解ですが、サイト全体の雰囲気になんとなく違いがあるように思います。- ミンネ…かわいらしい・若い(幼い)・安い
- クリーマ…洗練された・大人っぽい・高い
「音楽にしても、絵にしても、才能や努力と周囲からの評価が一致しづらい世界だと痛感しました。才能のある人が食べていけない世界は誰にとっても不幸な状態です。本気で何かに向き合う人たちが、その才能を解放できるようなフェアな仕組みを作れないか。そのような考えが原点にあります」(丸林氏)
売上確定時期
これは私の中ではかなり大きな違いです! ミンネ 販売者が商品の発送完了メール送った時点 クリーマ 購入者が受取完了通知を行うか、発送通知から14日目cocomi
クリーマは売上確定が購入者の裁量にゆだねられる!
クーポン発行や広告機能
クリーマには販売を促進するための機能が豊富です。- クーポン発行機能
- ポイントキャンペーン
- 作品プロモーション
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このような販促機能はうまく活用すれば新規顧客を増やすだけでなく、リピーター獲得などにも効果的です。
しかし費用は全て自己負担。
販促にかかる費用を商品価格にどれだけ含めるのかをよく検討する必要があります。
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特に作品プロモーション機能はクリックされるだけで費用が発生します。商品が売れないと単純に損をするだけ。
ミンネとクリーマ同時出品のメリット・デメリット
ミンネかクリーマどちらかしか利用していないお客様もいるため、売り上げアップには同時出品の方が効率が良いです。万が一、売上が落ちた時にも安心
下のグラフは私の1年の売り上げの推移です。 前半は比較的順調な売り上げだったのですが10月から激減! これは8月末より行われた表示ロジックのアップデートが原因ではないかと推測しています。cocomi
それまでは人気順で上位表示されることが多かったため売り上げにつながっていましたが、アップデート以降明らかに表示の頻度が減りました。
※あくまで個人の推測ですが…
▷アップデート前
→月のはじめ(10日ごろまで)は人気順でも様々な商品がランダム表示される。その期間に購入に至った数などを考慮して、10日以降の人気順に反映。
▶アップデート以降
→ずっと様々な商品がランダムに表示される。上位表示される回数などは購入数が多いショップの商品が優遇されている可能性は高い。
売上のあるショップからすると結構痛いアップデートでしたが、多くの作家に売れる可能性が増えたということにもなります。
話を戻します。
売上が落ちるという危機感から、9月末ごろにミンネに出品開始。
予想通り、売り上げは全盛期よりも落ちてしまいましたが、ミンネにも出品したことで売り上げの底上げを図ることができました。
万が一に備えて柱を複数持っておくことは安心にもつながりますね。
同時出品のデメリットも理解しておくことが必要
同時出品は多くの見込み客にアプローチができるため売り上げアップが期待できます。 しかし次のようなデメリットもあります。- 手数料がそれぞれにかかる
- 在庫の管理が煩雑になる
まずはどちらか一方に出品
↓
需要があると感じたらもう一方にも出品して販路を拡大させる
という進め方であればリスクは最小限に抑えられるでしょう。
【まとめ】どっちを選ぶか強いて言うなら…
以上、ミンネとクリーマの違いについてお話ししました。 ミンネもクリーマは人によってメリット・デメリットに思うポイントが違います。 最終的にどちらで出店をするかはあなた次第です。また販売してみて気づく相性などもあります。 どちらが良いか、強いて言うならミンネの方が初心者向けです。- グループ企業という安心感
- 売上の確定時期の早さ
cocomi
たしかに手数料はクリーマの方が安いですが、クリーマは販促費用などで資金を回収しています。
この点は企業の大きさの違いなのかなと思わずにはいられません。
\ minne(ミンネ)の公式サイトはこちら / minne
逆にクリーマはクリエイティブ寄りですので、センスに自信があって販促もどんどん活用していきたいと考えている人にはピッタリだと思います。\ creema(クリーマ)の公式サイトはこちら / creema
結局はどちらを選んだとしても、売り上げを伸ばすためには売れる商品を作って集客に力を入れることが求められます。 大事なのはまず始めること。 ミンネもクリーマも登録・出品に対しては費用は発生しませんので、気に入った方でハンドメイド販売の道を一歩踏み出しましょう。